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そうね 一生に一度でいいから
あなたと旅をしたいわ
電車に乗って 田んぼのあぜ道を歩いて
思い出をふたつみっつ取り出したら
町のはずれの画廊へ行きましょうよ
きっと小さな器が待っているわ
私たちにしか知らない色の
何も入れられない器が
「いいね」って言うと
「いいわね」って言うのよ
そうね きっとそうね
そして今までに一度だって経験したことのない
完璧な買い物をするの
はじめは私が持っていて
次に会った時は あなたが持って帰るの
私たちが会うたびに その器は
行ったり来たりしながら 次第に満たされてゆく
ゆっくり ゆっくり
やがて私たちがもう会えなくなるまで

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